全国プラネタリウム大会2013・西東京 報告

去る2013年6月3日(月)~5日(水)の3日間、全国プラネタリウム大会2013が東京都西東京市の多摩六都科学館で開催されました。

※集合写真大判は参加者のみダウンロードいただけます。
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(パスワード付きZIPファイルです。パスワードは参加者名簿閲覧用のものと同じです。)

当会発足以来初の東京都内での大会ということもあり、全国から300名超の方が参加され、盛況を博しました。また東京地方は例年より早い5月中の梅雨入りとなり天候が心配されましたが、幸い会期中に雨の降ることなく、準備や撤収は支障なく行われ、参加者も足下を気にすることなく会場入りが出来たのは何よりでした。

初日は午後からまず日本プラネタリウム協議会総会が行われました。内容は以下の通りです。

--- 総会の報告 ---

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議長     八王子市こども科学館 森 融さん
議事録署名人 神戸市立青少年科学館 上妻玲馨さん
(合)スターライトスタジオ 三谷真左幸さん
出席者    151会員(うち委任状48会員)
現会員数   258会員
※3分の1以上の出席があったので、総会は成立しました。
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【議題】 第1号議案 平成24(2012)年度事業報告書案、収支決算書案について
第2号議案 平成25(2013)年度事業計画案、収支予算案について
1号議案と2号議案は賛成多数で可決しました。

【報告】 第1号報告 平成25(2013)年度の全国大会と全国研修会の開催館について
第2号報告 会員種別について
提案の通り報告されました。

【全国大会】 姫路科学館 (兵庫県姫路市)
2014(平成26)年6月2日(月)~4日(水) 予定

【全国研修会】日立シビックセンター 科学館 (茨城県日立市)
2014(平成26)年11月10日(月)~12日(水) 予定

【平成25(2013)年度の事業計画】
前年度は会員交流事業であるワーキング・グループ研修会が停滞体気味で
あったので、今年度は計画通り研修が進められるようにしたいと思います。

【会員種別について】
総会資料にも記載されているが、会委員からパブリックコメントを取るなど
広く意見を収集し来年度総会で決議することになりました。

【今年度の会誌編集方針について】
・年1回発行(12月頃発行予定)。全会員に送付します。
・今回から、大会参加者への会誌配布をとりやめ、会員のみに配布することとします。
・大会での全発表を掲載することをとりやめ、要旨をHP及び大会冊子に掲載することとしました。

以上

--- 総会の報告終わり ---

総会後は会場館の多摩六都科学館によるデモ投映、そして国立天文台・家正則教授と多摩六都科学館・高柳雄一館長による記念講演 「すばるからTMTへ ~ TMT計画の科学的意義と期待される成果」が行われました。この記念講演の模様はインターネットで生配信されアーカイブも残されていますので、お見逃しになった方はぜひご覧下さい。

USTREAM:全国プラネタリウム大会・西東京2013記念講演

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またプラネタリウムホワイエでは、二日目の口頭発表に先んじて6組の研究発表・実践報告のポスター発表が掲示されており、参加者の関心を惹いていました。
この後休憩室に場所を移して情報交換会(自由参加)が行われ、懐かしい出会いや新しい出会いをみなさん楽しまれているようでした。

二日目は午前9時より研究発表・実践報告の口頭発表の部でスタート。発表者は17組と近年では一番の発表数で、内容も多岐に渡り、充実した発表となりました。
また少し遅れてサプライヤーによるブース出展も始まりました。本大会では会場スペースの都合により例年並みのスペースでとはいきませんでしたが、各出展者は趣向や工夫を凝らして展示されていました。

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午後2時45分からはドーム映像出典の部開始、13組の発表者から多様な番組映像が投映されました。このドーム映像出展は技術の進歩や最近の天文のトレンドなどを色濃く反映しており、単にコンテンツ選定の場ではなく、広く参加者の参考になったのではないかと思います。
二日目公式日程終了後は自由参加のナイトセッションとして仙台市天文台制作の「星空とともに」をプラネタリウムで投映。一方休憩室では企画検討ワーキンググループの立ち上げに向けてのディスカッションが行われました。

三日目は事業プレゼンテーションから。これは今大会から新設された枠で、システムや製品のサプライヤーの方向けに、事業の取り組みや新製品紹介などを出展枠の中で行っていただくというものです。それらの発表内容の中でも特に新規施設の情報などはみなさん興味津々のようでした。
そして最後に閉会式を執り行い、全日程終了となりました。

今大会は参加者も多く、また発表・出展も活発であり、全体的に活況であったと思います。一方で参加者や発表・出展数の増加への対応が時間的・場所的に限界に近づきつつあり、今後の課題が浮き彫りになった大会でした。実際問題として参加者が300名を超えると対応できる施設は限られ、「全国プラネタリウム大会とは何を行う場か?」という点を根本から考え直さねばならなくなる日も近いのでは、と考えさせられました。

最後に大会運営の多くを担っていただいた開催館である多摩六都科学館の皆様、有形無形のご協力をいただいたスタッフの皆様、そして参加していただいた皆様に心より感謝の意を表したいと思います、本当にありがとうございました。そして少々気が早いのですが、次年度もまた佳き大会になりますよう皆様のご協力をよろしくお願いいたします。