プラネタリウム基礎調査2017速報

2017年6月21日

プラネタリウム基礎調査2017速報

日本プラネタリウム協議会 理事 渡部義弥

概要

 2016年度の日本のプラネタリウムの運営状況について、プラネタリウム基礎調査の結果速報を発表します。確定値ではありません。

1.調査について

 プラネタリウム基礎調査は2012年より毎年行っている調査です。今回は2016年度(2016年4月~2017年3月)の状況について、調査票を2017年4月に日本全国のプラネタリウム施設に、原則悉皆で郵送し、5月20日〆切で返送回答を依頼しました。
 調査項目は3項目で、プラネタリウム投影回数、観覧者数、特記事項です。調査票配布は322、回収数は263(6月15日時点)、回収率は81.7%です。

2.調査結果(速報)

 いずれも2016年度の日本のプラネタリウム施設について
 過去のデータは当協議会発行の「プラネタリウムデータブック2015」ならびに、プラネタリウム基礎調査2016より引用。各推計値であり、プラネタリウムを規模により3グループにわけ(座席数99席まで、100~199席、200席以上)、グループ毎の回答数値の平均を出し、総施設数を乗じて算出。

2-1.総観覧者数ならびに過去5年間の推移

年度総観覧者数(推計値※)
万人以下四捨五入
2011年度769万人
2012年度848万人
2013年度817万人
2014年度817万人
2015年度815万人(速報値)
2016年度858万人(今回速報値)
年度総観覧者数(推計値※)
万人以下四捨五入

2-2.総投影回数の過去5年間の推移

年度総投影回数(推計値※)
2011年度18.8万回
2012年度20.1万回
2013年度19.5万回
2014年度19.8万回
2015年度20.2万回(速報値)
2016年度20.4万回(今回速報値)
年度総投影回数(推計値※)

2−3.新規開館等のトピックス

2−3−1.新規開館

  • 4月28日開館 福井市自然史博物館分館(セーレンプラネット) 17mドーム 160席
  • 11月23日開館 高松市こども未来館 13mドーム 80席 光学式プラネタリウム・カールツァイス「スカイマスター ZKP4(LED)」 デジタルプラネタリウム・コニカミノルタ「メディアグローブΣ」
  • 7月プラネタリウム導入 茅野市八ヶ岳総合博物館 5mドーム モバイルプラネタリウム デジタルプラネタリウム・アストロアーツ「ステラドームモバイル」
  • 2−3−2.プラネタリウム投影機リニューアル・追加導入

    1. 4月14日 札幌市青少年科学館 五藤光学「ケイロンIIIハイブリッド」に更新
    2. 4月15日 広島市こども文化科学館 コニカミノルタ「MS-20AT」LED化大規模改造・コニカミノルタ「メディアグローブΣ 4KTE」導入
    3. 4月29日 黒部市吉田科学館 コニカミノルタ「MS-20AT」LED化大規模改造・コニカミノルタ「メディアグローブΣ2.4KSE 3D」導入・各種スペースエンジン導入
    4. 新座市児童センター コニカミノルタ「メディアグローブΣ1.5KSE」に更新
    5. 福岡県青少年科学館 五藤光学「バーチャリウムII-R5」に更新
    6. 鹿児島市立科学館(ビッグアイ) 五藤光学「バーチャリウムII」に更新
    7. 高崎市少年科学館 デジタルプラネタリウムシステム導入
    8. 比良げんき村天体観測施設 アストロアーツ「ステラドームプロ」導入(前年度)
    9. 7月17日 横浜こども科学館(はまぎん こども宇宙科学館) アストロアーツ「ステラドームプロ」導入・プロジェクターEPSON EH-LS10000
    10. 7月2日 群馬県生涯学習センター少年科学館 アストロアーツ「ステラドーム」に更新

    2−3−3.機器一部更新(プロジェクター・イスなど)

    1. 4月1日 山陽スペースファンタジープラネタリウム JVCDLA-X750R-B 4Kプロジェクター導入
    2. 4月14日 神戸市立青少年科学館(バンドー神戸青少年科学館) シート入れ替え 座席数300→252席 ループ補聴・カーペット貼り替え
    3. 1月4日 広島市こども文化科学館 座席更新340→253席
    4. 1月12日 ベネッセ・スター・ドームBenesse Star Dome プロジェクターを「Panasonic PT-RZ12KJ」に更新
    5. 1月13日 つくばエキスポセンター 光学式プラネタリウムオーバーホール後公開
    6. 2月25日 豊橋市視聴覚教育センター 昇降装置・補助投影装置を追加・リブラHAOKNIWA2(DIY)導入
    7. 島根県立三瓶自然館(サヒメル) 全天周映写機をデジタル化「パナソニック製プロジェクタ4台」に更新
    8. 千葉県立手賀の丘少年自然の家 半天映写プロジェクター導入

    2−3−4.2016年における長期休止館(1ヶ月以上)と理由(気候要因によるものをのぞく)

    1. 通期 熊本市立熊本博物館 施設全体のリニューアルのため
    2. 4月13日まで 札幌市青少年科学館 プラネタリウム更新のため
    3. 4月14日まで、10月22日~1月3日 広島市こども文化科学館 プラネタリウム大規模改修等のため、座席更新のため
    4. 4月28日まで 黒部市吉田科学館 プラネタリウム大規模改修等のため
    5. 4月30日まで 岐阜市科学館 常設展示リニューアルのため
    6. 10月1日以降 いわき市文化センター 施設の老朽化のため・今後の対応検討中
    7. 7月14日まで 姫路科学館(アトムの館) 建物大規模改修
    8. 5月~12月、1~3月は平日 月光天文台 新館建設工事のため
    9. 10月~12月 村上市教育情報センター 空調設備工事のため
    10. 11月27日~1月13日 つくばエキスポセンター 光学式プラネタリウムオーバーホール
    11. 10月1日~3月31日 中野区もみじ山文化センター(なかのZEROプラネタリウム) 施設改修工事のため
    12. 11月1日~3月31日 さいたま市宇宙劇場 プラネタリウム更新工事のため
    13. 11月28日~3月31日 大崎生涯学習センター(パレットおおさき) プラネタリウム更新工事のため